金柑(きんかん)と庭訓往来

mikan-photo03■さらに、時間を追って来歴を見ていきましょう。

 
西暦1300年から1400年の間の庭訓往来(ていきんおうらい)にキンカンが、記載されています。
このキンカンは、中国から日本に導入された、丸キンカンであると推定されています。
 
【庭訓往来(ていきんおうらい)】
◆中世から明治初期までに用いられた初等教科書。
南北朝末期から室町前期の成立で、著者は僧、玄恵(げんえ)と推定されていますが確かではありません。
▽「庭訓」:孔子が庭で息子を呼び止め、教えを説いた故事に由来しています。
▽「往来」:手紙のやりとりを意味します。
▽「往来物」:手紙の往復書簡の形式をとった初等教科書です。平安時代には、手紙を束ねて模範例文集としていました。
 
やがて、書簡を教科書として編纂するようになり、単語集、例文集なども作成され、貴族や武士の子弟の教育のために使われるようになりました。

その後、江戸時代に入り、寺子屋などの教育制度が発達しますと、庶民の職業教育、道徳教育、一般教養のために様々な往来物が作成されました。
良く知られているものに婦女子の教育を担った「女大学」があります。
 
そのほか
「百姓往来」:農民が農事や生活のために必要な語彙を編纂
「商売往来」:商人が商売に必要な語彙や心構えを記載しています
「番匠往来」:建設業に関わる語彙を記載しています。
「本屋往来」:出版業に関わる語彙を編纂しています。
 
◆庭訓往来では1年の各月に進状・返状の形式をとり、閏(うるう)八月の進状を加えた25通の書状からなっています。
 
内容は、いろいろありますがパーティのお誘いや、宴席を催す時に利用する各地の珍味(今の産地直送商品!!)の紹介、珍味の貸し借り等が記載されています。
この中でキンカンが記載されていますが、おもしろいものに熊の掌(高級中華料理!)やイルカなんかが出てきます。イルカなんてかわいそうな気がしますが…..
この庭訓往来をたどって行く内に私の書いてるメルマガはこの往来物の進状(まず先に出す書状)のような気がしてなりません………
往来物には、各地の珍味の記載がありますが、それは、今風に言えば産地直送品でしょうか。
私も産地直送のおみかん、りんごなどを紹介していますので。
ただし、商売ですが…..
 
インターネット上でのオンラインショップのメルマガも本質的には、往来物と変わらないのかなと感じています。

人の営みなんて 室町初期の約700年前と現代でも変わらないのでしょうか………..

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